立ち方の基本
きれいな立ち方
手はどうするの?
    手はどのようにしたらよいのでしょう?
    手は指先をまっすぐ伸ばし身体の横に付けるか、両手をお臍の下で重ねます。
 (右写真を参考に)
    このどちらが良いかということは、ここでは特に触れません。なぜならホテルではどちらの
 スタイルもよく見かけますし、特にお客様の立場から見ても不愉快な思いを抱くことのない
 スタイルだからです。横から見れば、人間の身体の構造上、若干、手を前で重ねる方が背中が
 後ろにそってしまいますが、それも多くは特に問題があるようにも思えません。
    ただし手を横に付ける場合は、指先をまっすぐ伸ばすことを心掛けないと「だら~」と手を
 下ろしているだけに見えますので、注意が必要です。長時間、起立の姿勢を取らないといけない
 時は、特に指先まで注意を持続させないといけないので日頃からのトレーニングが必要です。


    手前下で、手を重ねる場合は、お臍(へそ)の下の丹田(たんでん)の辺りで手を重ねます。
 手は右手を左手で掴むようにして重ねます。右手が下にくるのは、利き手である右手を左手で
 握ることによって「もうお迎えの準備が出来ていますよ。」という合図になるんだそうです。
 これは昔の配ぜんの大先輩に教えてもらいました。
    「気を付け」の姿勢を取る時のご法度は、手を後ろで組んだり、腕組をする姿勢です。これは
 お分かりのように横柄な態度に見えます。またお客様に大変、不愉快な思いをさせることに
 つながりますので避けなければいけません。しかし中には、女性に限りバストラインをきれいに
 見せるため、腕を後ろで組ますところもありますが、まだサービス業界に限っては、手を後ろで
 組むのは避けた方がよいと私は思います。

    以上で立ち方の勉強は終りです。次回からは、サービスマンのカッコいいお辞儀の仕方について勉強します。