洋食のマナーQ&A講座
ナイフ・フォークのQ&A
先日行ったレストランのナイフ・フォークのセットで、歯がテーブルの方に伏せて
セットしてありましたが、それって間違いでないのですか?
   ナイフ・フォークは、カトラリー(Cutlery/Coutellerie)というのですが、その歴史にはいろいろな物語があります。特にイギリスでは、
 「銀のスプーンを口にくわえて生まれてきた」というと裕福な家の生まれを指したということです。また、フォークも同様、嫁入り道具の
 一つとして嫁ぎ先に持参する風習がありました。その際に高級な銀器にはイニシャルが施されたのです。イギリスでは表に、フランスでは
 裏にイニシャルが施されましたので、セッティングの際にフランス式は裏が上にくるように歯を伏せ、イギリス式は歯を上に向けるように
 なったということです。日本のテーブルセッティングの多くは、歯を上向けてセットしますので、歯が下を向いていると違和感を感じる方
 もいらっしゃるかもしれませんが、決して間違いではないと言うことを知っておきましょう。